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住宅サッシの「新寸法体系」



3 「標準規格サイズ」の設定

1) 半外付引違いサッシ(在来工法 大壁納まり)
(寸法おさえ例図1を参照)
  1. 標準規格サイズ表<表-1>には、単体半外付サッシの他に、雨戸付・シャッター付・面格子付・二重サッシ等の規格サイズと装飾窓専用の引違い・片引き・両引きサッシ等を包含していますので品種毎に規格設定が異なります。
  2. 品種毎の標準規格サイズは各社カタログをご参照願います。
  3. 表中のMMはメーターモジュールのサイズを表わしています。
  4. 9尺系には2枚引と4枚引が設定されています。

<表1> 〇:標準寸法規格サイズ ●:入隅寸法規格サイズ :標準規格サイズ □:標準規格としないサイズ
呼称 3尺系 4.5尺系 6尺系 9尺系 12尺系
関東間                                      
関西間                                              
九州・四国間                                              
MM                                        
内法h 内法w 690 740 780 805 830 1145 1195 1280 1330 1500 1600 1650 1750 1760 1780 1805 1830 1860 2330 2510 2560 2700 2780 2810 2830 3330 3470 3660 3770
サッシH/W 730 780 820 845 870 1185 1235 1320 1370 1540 1640 1690 1790 1800 1820 1845 1870 1900 2370 2550 2600 2740 2820 2850 2870 3370 3510 3700 3810
300 370                                                          
500 570                                                          
700 770                                                          
900 970                                                          
1100 1170                                                          
1300 1370                                                          
1500 1570                                                          
1800 1830                                                          
2000 2030                                                          
2200らんま通し 2230                                                          
2200らんま付 2230                                                          
※表中の寸法は、目安寸法の一例として設定。


●寸法の考え方および、公式は次のとおりです。
  1. サッシ幅寸法は左右クリアランスが25mm(たて枠室内の見付寸法を含む)の場合の寸法設定例。
  2. サッシ高さ寸法は上部クリアランスが35mm(上枠室内の見付寸法を含む)、下枠の見付寸法が40mmの場合の寸法設定例(下枠見付寸法は現状では40mmと45mmの2種類がある。)

関東間

尺モジュール(910×n)柱芯々から120角柱分を引いて開口寸法とし、開口寸法から左右クリアランス(サッシ枠見付寸法を含む)を引いた内法寸法(w)をサッシ寸法おさえの基本とする。ただし、柱芯々3尺間以下の小窓は上記の方式によらない。
<例:柱芯々6尺の場合の計算式>
・サッシ内法基準寸法は1650mm(計算式:1820-120+50=1650)
・サッシ外法寸法は1690mm(計算式:1650+40=1690)
注1:3尺〜9尺間には「基準寸法−50mm」の入隅寸法を設定。
注2:6尺間には「基準寸法−50mm」の入隅寸法と、「基準寸法−150mm」の入隅寸法の2つの入隅寸法を設定。

関西間

関西間には寸法設定方法が複数あるが、尺モジュール(910×n)柱(105角柱)内々を開口寸法とし、開口寸法から左右クリアランス(サッシ枠見付寸法を含む)を引いた内法寸法(w)をサッシ寸法おさえの基本とする。
<例:柱芯々6.3尺の場合の計算式>
・サッシ内法基準寸法は1860mm(計算式:1910-50=1860)
・サッシ外法寸法は1900mm(計算式:1860+40=1900)

九州・四国間

九州・四国間には寸法設定方法が複数あるが、尺モジュール(910×n)柱芯々から105角柱分を引いて開口寸法とし、開口寸法から左右クリアランス(サッシ枠見付寸法を含む)を引いた内法寸法(w)をサッシ寸法おさえの基本とする。
<例:柱芯々6.3尺の場合の計算式>
・サッシ内法基準寸法は1760mm(計算式:1910-105-45=1760)
・サッシ外法寸法は1800mm(計算式:1760+40=1800)

メーターモジュール

メーターモジュール(1000×n)柱芯々から120角柱分を引いて開口寸法とし、開口寸法から左右クリアランス(サッシ枠見付寸法を含む)を引いた内法寸法(w)をサッシ寸法おさえの基本とする。
<例:2000mmの場合の計算式>
・サッシ内法基準寸法は1830mm(計算式:2000-120-50=1830)
・サッシ外法寸法は1870mm(計算式:1830+40=1870)
注1:1000〜3000mmには「基準寸法−50mm」の入隅寸法を設定。
注2:2000mmには「基準寸法−50mm」の入隅寸法と、「基準寸法−150mm」の入隅寸法の2つの入隅寸法サイズを設定。