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住宅サッシの「新寸法体系」



2 「新寸法体系」とは…

2)新寸法体系の要点

(1)新寸法体系は幅方向で分類すると以下のとおりです。

(高さ方向はメーターモジュールのみです。)
住宅用サッシ新体系 在来工法用 910モジュール 関東間
関西間
九州・四国間
1000モジュール メーターモジュール
2×4工法用 910モジュール 2×4工法サイズ
1000モジュール メーターモジュール
※製品寸法はおおむね従来どおりです。詳細は3「標準規格サイズ」の設定を参照願います。

(2)製品の呼称の設定と幅・高さの表示方法

ア、 サッシ等の呼称記号は、幅・高さ共に「内法基準寸法」を基本として設定します。
イ、 サッシ等の呼称記号は、「幅3桁+高さ2桁=5桁」で表示します。
例1) 910モジュール 関東側 幅:1650 高さ:1300→16513
例2) 910モジュール 関東側 幅:740 高さ:500→07405
※ 幅の3桁表示は、1000mm、100mm、10mmの単位数値として1mmの単位は表記しない。
※ 高さの2桁表示は、1000mm、100mmの単位数値として10mm以下の単位は表記しない。
ウ、 サッシ等の内法寸法は小文字の「w」、「h」で表示します。
エ、 サッシ等の外法寸法は大文字の「W」、「H」で表示します。

(3)幅寸法の「基準寸法」とおさえ方(下図−1、2、3を参照)

ア、 内装寸法の割り付けを考慮して、新寸法体系では寸法の表示基準は製品の「内法基準寸法」とします。ここでいう「内方基準寸法」とは、窓周辺内装工事の際の寸法割り付けを行なう際に、最も扱いやすいサッシ寸法のおさえをいい、おおむね製品の「内法寸法」と一致しています。
イ、 従来「基準寸法」と表示してきた「外法寸法」はおおむね従来どおりです。
ウ、 工法別の「基準寸法」の詳細は、3「標準規格サイズ」の設定をご参照願います。

(4)高さ寸法の「基準寸法」とおさえ方(下図−1、2、3を参照)

ア、 設備機器、規格インテリア建材および家具等との寸法上の取り合いを考慮して、「内法基準寸法」とします。ここでいう「内法基準寸法」とは、窓周辺内装工事の際の寸法割り付けを行なう際に、最も扱いやすいサッシ寸法のおさえをいい、おおむね製品の「内法寸法」と一致しています。
イ、 「内法基準寸法」は、「100mm」単位の半端のない設定にしました。(メーターモジュールのみです。)
ウ、 掃出しタイプは、高規格住宅基準(室内ドア高さ2000mm)適応サイズである、内法寸法(h)2000mmを基本に、同1800mm、2200mmを加えて3つの高さを基準高さとしました。

在来工法用:大壁納まり(半外付サッシ)、真壁納まり(半外付サッシ)・2×4工法用大壁納まり(半外付サッシ)の高さ寸法設定は以下のとおりです。

基準寸法 在来工法用半外付サッシ 在来工法用外付サッシ 2×4工法用半外付サッシ
内法基準寸法 外法寸法 チリ寸法 開口寸法 内法基準寸法※1 チリ寸法 開口寸法 内法基準寸法 外法寸法 チリ寸法※3 ROH
300 300 370 5 375 303 0〜6 300 300 370 10 380
500 500 570 5 575 503 0〜6 500 500 570 10 580
700 700 770 5 775 703 0〜6 700 700 770 10 780
900 900 970 5 975 903 0〜6 900 900 970 10 980
1100 1100 1170 5 1175 1103 0〜6 1100 1100 1170 10 1180
1300 1300 1370 5 1375 1353
※2
0〜6 1350 1300 1370 10 1380
1500 1500 1570 5 1575 1553
※2
0〜6 1550 1500 1570 10 1580
1800 1800 1830 5 1835 1803 0〜6 1800 1800 1845 10 1855
2000 2000 2030 5 2035 2003 0〜6 2000 2000 2045 10 2055
2200 2200 2230 5 2235 2203 0〜6 2200 2200 2245 10 2255
2250
        2253
0〜6 2250 - - - -
1800
※※
              1800
※※
1860 10 1855
2000
※※
              2000
※※
2060 10 2055
2200
※※
              2200
※※
2260 10 2255

外付サッシ長押しらんま専用寸法。
※※ 2×4工法用下枠見付寸法27〜30mmの場合の寸法(例図6、2×4工法用大壁納まりを参照)
※1 チリ寸法を3mmとした
※2 在来工法用の真壁納まりの高さには「畳面⇔地袋上端」寸法の慣例を重視して、1350mm(掃出し内法1800mmに対応)、1550mm(掃出し内法2000mmに対応)を設定。
※3 2×4工法用のチリ寸法はまぐさ受けののめり込みを5mm見込んで10mmに設定。(例図6、2×4工法用大壁納まりを参照)


図−1 標準的な在来工法用半外付サッシの寸法おさえ

窓タイプ【たて断面図】 掃出しタイプ【たて断面図】
アングル付き【よこ断面図】


図−2 標準的な在来工法用外付サッシの寸法おさえ

【たて断面図】 【よこ断面図】


図−3 標準的な2×4工法用半外付サッシの寸法おさえ

窓タイプ【たて断面図】 掃出しタイプ【たて断面図】
【よこ断面図】